Q248
神経って抜いたほうがいいんですか・・・? Aさん

先日、奥歯の詰め物がとれたので、近所の歯医者さんにいってきました。
(ちなみに私は現在26歳ですが、小学校以来歯医者さんには縁がありませんでした。だから、その詰め物も小学生のときに詰めていただいたものです・・・・)
最初にレントゲンで、神経が生きているかどうかチエックしていただいたところ、 先生は「まだ生きてる!」と驚かれ、「新しい詰め物をする前に、この神経は抜いておきましょう」とおっしゃいました。
で、今薬品で神経を殺している段階らしいんですが、神経って、生きてるとこをわざわざ殺さなきゃならないものなんですか・・・?
できればあまりいじられたくはないというのが本当のところなんですが・・
ちなみにそこの穴の領域は結構ひろいです・・・けど、今までそこが痛むということはありませんでした・・・・
あと、他の詰め物もかなり古いので全部つめかえましょうといわれました。
詰め替えるべきなんですか?? ちょっと不信感つのってます.
(99/02/15)

A249
まずは話をしてみましょう。 みなち先生

> 「新しい詰め物をする前に、この神経は抜いておきましょう」
> とおっしゃいました。
どの程度のカリエスが有ったかによって、違ってくると思います。 あまり深いカリエスの場合、軟化象牙質が完全に削除できて、かつ覆髄(覆罩)などの 手法を用いてもしみる感じが残る事はしばしば有ります。 「治療したのにしみてしょうがない。」と苦情を訴えることになります。 歯科医師のしみるかどうかの見切りのラインは個人差が有りますが、ある程度以上、 しみる感覚が残りそうであれば、抜髄(神経を取る)を選択するようになります。 「つめてみて、しみるのが残るようなら、神経を取りましょう。」 と言うスタイルにすると、保険での2重治療は原則として認められないため、 自費治療に移行してもらうか、歯科医が自腹で治す事になります。 自腹だと、はっきり言って、採算合わないです。(出来ないとは言いません。)

> で、今薬品で神経を殺している段階らしいんですが、
(多分)残念ながら、もうすでに抜髄以外の選択肢はありません。
その薬品は、失活剤と呼ばれるもので、もう後戻りは出来ないんです。 その薬品を詰めたとき、「次回のアポイントは必ず来るように!」と念を押しませんでしたか? もし予約制でないところで、「いつでも良いよ」と言われたのでしたら、問題ありです。 失活剤には効き目にタイミングがあって、タイミングを外すと大変な事になる場合があります。

> 詰め替えるべきなんですか・・・??
金属疲労から来ると言われるマージン部の破切などがあって、 他の部位も同じ時期に治療していたとすると、再治療が必要な状態かもしれません。
それはお口の状態を見て、調べる事を調べないと解りません。

> ちょっと不信感つのってます・・・
まずはその旨、直接先生にお話ししてみてください。信頼感の無い治療は、良い結果を生みません。 話もせずに、勝手に思いこんだり、後日、同じ事を何度も聞くのは失礼だと思います。 (1回くらい同じ質問をするのは普通だと思いますが、、、) 解らなかったら、その場で聞きなおしましょう。それでも説明が不明瞭なら断りましょう。 またその場での判断が出来ないときは、「少し考えたい」とはっきり言いましょう。
質問しても、あまり説明も無く、そのまま治療を続けるような先生ならパスかな? あと、極端に機嫌の悪くなる先生もパスかな?
(99/02/15)

A251
麻酔薬のアレルギーとかありますか? 真夜中の歯医者A先生

みなち先生> 「つめてみて、しみるのが残るようなら、神経を取りましょう。」
     > と言うスタイルにすると、保険での2重治療は原則として認められない
     > ため、自費治療に移行してもらうか、歯科医が自腹で治す事になります。
みなち先生からの回答の通りです。そのような場合は保険の適用からはずれます。 もし、その歯医者さんの説明が、神経を抜かずに治せる可能性があるので、大切な歯の神経を 残すべく最大の努力をしてみましょう
→(場合によっては、余分に通院必要になる場合がありますが)経過よく、詰め物までできた
→でも、運悪く、そのあと、歯の神経の炎症が起こり、水のシミが『ひどく』出て  痛みなどの理由により神経を抜くハメになった場合は保険でやってもらえます。
 (水にシミルから、どんな場合でも、という意味ではありません。)

朝子さん>>で、今薬品で神経を殺している段階らしいんですが、
みなち先生> (多分)残念ながら、もうすでに抜髄以外の選択肢はありません。
その通りですね。
ねえ、みなち先生、今でも、その方法を本症例のようなケースで優先選択する『若い』先生は いるのでしょうかね?或いは、アレルギーとかある患者さんかな?

> その薬品を詰めたとき、「次回のアポイントは必ず来るように!」と念を押しませんでしたか?
> もし予約制でないところで、「いつでも良いよ」と言われたのでしたら、問題ありです。
> 失活剤には効き目にタイミングがあって、タイミングを外すと大変な事になる場合があります。
みなち先生のご指摘の通りですね。 その治療される前に、先生から急な出張で長期来られなくなる可能性はあるか?とか
次回予約しっかり守る必要性の説明と患者さんの同意はありましたか? なかったなら、非常に不愉快な歯医者さんと言わざるをえません。
(99/02/16)

A250
歯の神経が生きているかどうかの検査 真夜中の歯医者A先生

>レントゲンで、神経が生きているかどうかチエックしていただいたところ、
>先生は「ま・・・・・・まだ生きてる・・・!!」と驚かれ
レントゲンで、すでに根の治療がしてあり、神経のない歯が分かる場合があります。然し、神経が生きている可能性がある場合は、『通常は』電気的な器具や、その他の熱や 風を利用した簡単な検査で、神経が生きているかどうかの検査をしますので、レントゲンで驚かれる前に、そのような検査はあったでしょうか? もっと、極端に言えば、レントゲンの前に、ちょっと空気をかけてみるとかの歯を直接見て・診る診査をするのが『通常』です。 先ず、口の中や訴えの歯を見て・診る行為なしでレントゲンは『通常』ないです。
(私の知る範囲においては、無いです)

>他の詰め物もかなり古いので全部つめかえましょうといわれました。
虫歯がなかったら、保険外になりますよ。 詰め物の新しい、古いで、やりかえる場合は。
(99/02/16)

A253
Re:歯の神経が生きているかどうかの検査 みなち先生

> 虫歯がなかったら、保険外になりますよ。
> 詰め物の新しい、古いで、やりかえる場合は。
揚足を取らせて頂くと、金属などに破折があったりしても、保険がききます。 マージン部をよーく見ていると、小さな破折が見られる事は、良くあります。 あまりはっきりは言えないですが、軟象がかなりあって、露髄していると思われる症例でも、 ゆっくり進んだカリエスの場合、生活歯の場合があります。まして、髄庄底に直接タッチできる状態で、生活歯であった症例もありますので、 失活だと思われる症例で、根尖病巣の有無をチェックするためのレントゲンで、 「ま、まだ生きてる!」はありえます。ただし、口の中を一回も見ないで、それは言えないとは思いますが、、、
別にその先生を保護するつもりは無いですが、疑ってかかる事は、 良い治療をされている先生の努力を踏みにじる事も有りますので、 まずはちゃんと聞いて、ご自分で判断なさるのが宜しいのではないでしょうか。 説明が理解できなかったら、またここで質問してください。 良い先生なら、質問したぐらいで、治療方針を変えたり、 態度が変わる事は無いと信じています。
(99/02/16)

Q254
歯の神経について再び・・・ Aさん

みなち先生、真夜中の歯医者A先生、ご回答ありがとうございました。
失活剤を使われてしまってはもう後戻りは出来ないんですね・・・・(涙) ところで、私の患者としての病歴や治療についての理解度ですが、 (最初に詳しく書くべきでしたよね、申し訳ありませんでした・・・)
歯の治療はまさに十数年ぶり(小学校以来)の26歳、女性です。親知らずは生えてません。 今回、右側上顎第二小臼歯と、右側下顎第一大臼歯のつめもの(両方とも金属) がとれてしまったので、久しぶりに歯医者さんにお世話になることになりました。 2本とも治療していただく予定ですが、今は下顎の大臼歯を治療してくださっているようです。
(2本いっぺんにだとキツイからねーー、との理由です)
一応獣医師免許はもっておりますので、生理、病理、薬理の知識はあるつもりではおりますが、 現在は医療とは全く関係のない仕事についておりますので、結構いろいろ忘れかけてます・・・ それとちなみに先生はとてもおしゃべりな若い先生で、私がなにか聞いても冗談でくるまれたお返事がかえってきてしまうし、 治療中先生がおっしゃったことに疑問がわいても、私は口を開けたままなのでタイミングよく質問できない・・・・・といったありさま(笑)です・・・
んーーー、楽しいのはいいんですけどねーー・・・

>ねえ、みなち先生、今でも、その方法を本症例のようなケースで優先選
>択する『若い』先生はいるのでしょうかね?
>或いは、アレルギーとかある患者さんかな?
アレルギーは、花粉症くらいです・・。(初診のときに渡される用紙にもそう記入しました。) 私のような症例で、失活剤を使うのは、・・・めずらしいやり方なんですか・・・? もっと一般的な方法が他に・・・?

> その薬品を詰めたとき、「次回のアポイントは必ず来るように!」と念を押しませんでしか?
次の予約のときにはちゃんと来てね、とはいわれました。 でも、その薬(失活剤)が一体どれくらいの期間で作用して、だからどれくらい後に予約をとったらいいのか、ということはちゃんと聞けませんでした・・・・
今回おうかがいしたいのは、神経をとることととらないことそれぞれのメリットとデメリット についてです。 次に治療予定の上顎第二小臼歯のほうの神経も、今回と同様に失活剤をつかうそうです。 とらなくてもよいものなら、とりたくない・・・というのが正直なところですが、 神経を殺すことのメリットのほうが大きいのなら、素直に(笑)治療を受けようと考えております。 お忙しいとは思いますが、どうかご回答よろしくお願いいたします。
(99/02/17)

A255
Re:歯の神経について再び・・・ みなち先生

> 治療中先生がおっしゃったことに疑問がわいても、 私は口を開けたままなのでタイミングよく
> 質問できない・・・・・といったありさま(笑)です・・・
これに付いては、私は疑問です。私の場合、患者の十分な同意が得られない場合、 処置を中断してでも、説明するので、同意の十分えられない治療は良く解りません。

> もっと一般的な方法が他に・・・・・!?
麻酔の注射を使って、神経を取ってしまう事のほうが多いと思います。適応症かどうかは別として、麻酔の注射を極端に嫌う患者にも使う事がありますし、 手が回らないときの一時しのぎの場合もあるかと思います。これはおかしいと言う事もあまり言えないと思いますが、使う先生が減っているのは事実です。

> でも、その薬(失活剤)が一体どれくらいの期間で作用して、だからどれくらい後に
> 予約をとったらいいのか、ということはちゃんと聞けませんでした・・・
受付の女性?が優秀だと、問題無い事も有りますが、一言欲しかったですね。 「これこれこういう薬が入っていて、放置すると危険だから、必ず来てね。」と。

> 今回おうかがいしたいのは、神経をとることととらないことそれぞれのメリットとデメリット についてです。
詳しくは後日(その前に誰か書き込むかな?)。ただし、神経を取る取らないに関しては、 症例により決まってしまう要素が強いので、選択できない事のほうが多いように思います。
(99/02/17)

A256
失活剤のリスク ブッコチ先生

みなちさん> これに付いては、私は疑問です。
>私の場合、患者の十分な同意が得られない場合、
> 処置を中断してでも、説明するので、同意の十分えられない治療は良く解りません。
その通り!特に、今回のように、失活剤使用の場合はそうです。

> 一言欲しかったですね。
> 「これこれこういう薬が入っていて、放置すると危険だから、必ず来てね。」と。
万が一、漏れたりすると中に使用した失活剤の成分によっては、 大変な事が起きてしまう事もありますし。 滅多にないけど東北歯科大学保存第2講座では、亜ヒ酸失活剤放置や漏洩による腐骨や 歯肉腐食などのリスク啓蒙を1986年に呼びかけた資料があります。
万が一、その失活剤を入れている封鎖のセメントがとれた場合は、早急に5000倍相当以上の アクリノールや大量の水で口をゆすぐとか、早急に歯医者(または外科や耳鼻咽喉科など) に受診するようにという注意や、緊急で他の病院へ行く場合の為に、中の使用薬剤の 説明などを書いた紙とか渡されなかったでしょうか?
(99/02/18)

A257
歯の神経を取るメリットとデメリット ブッコチ先生

> 神経を殺すことのメリットのほうが大きいのなら、 素直に(笑)治療を受けようと考えております。
申し訳ありませんが、実際に診ない事には一概には判断しかねます。それを踏まえた上で、以下、「一般論」として回答します。

メリット
・痛みの除去
・すでに、神経が感染していたり、感染の疑われる場合、下手に神経を残して経過不良や歯の根の病気(厳密には歯の根の先の周囲の組織の病気) を引き起こす可能性がありそういう事を含めた医学的判断
・すでに虫歯が深いなどの例では歯の神経の炎症(歯髄炎)が起こる可能性も高くなり折角かぶせた金属の冠(クラウンなど)を再度はずして、再治療というデメリットを      考えた場合、再度はずして治療の際には、歯へのダメージが神経を最初に取った場合より大きい
ディメリット
・歯の質がもろくなる
・痛みを感じないため、何らかの疾患が歯に生じても初期段階で自覚症状が出現せず、進行してから気づく場合がある

誤解があるといけませんので念のため、自己フォローしますが神経を抜く前に、歯医者は必ず、抜くべきかどうか判断を慎重にしますし、 その判断に迷う場合もある事が事実です。神経抜くから、即、悪い先生ということは、一切ありません。 たまに、「歯を抜かない歯医者がいい」を悪い方に誤解されてしまっている場合があるが如くです。
また、オフレコ話ですが、患者さんによっては訴訟マニアとかクレームマニアみたいな人がいて そういう患者さんの場合には、歯の神経を抜く判断を優先した方がいいという講演をした訴訟関連の講師の先生もいます。(某歯科医療管理学教授)
いずれにせよ、「抜かずにすむなら、ぬきたくない」という原則で治療判断はされていると考えていただければいいかと思います。
(99/02/18)

Q258
歯の神経が生きているかどうかの検査 Aさん

みなち先生、ブッコチ先生、お忙しいところご回答頂きましてホントに感謝しております

> みなち先生> これに付いては、私は疑問です。私の場合、患者の十分な同意が得られない場合、
>      > 処置を中断してでも、説明するので、同意の十分えられない治療は良く解りません。
これについては勿論私も同意です(一応、少しは診察してた側からも)。何かわからないまま治療されるって気持ち悪いです・・ だから治療後のすきに、私も先生にいろいろ質問しようとはしているんですけど、 あまりしつこく聞いて気分悪くされたらヤだな、というのが先にたって、納得いくまでの説明は 受けられていないですね,今のところ・・・・
今までも産婦人科とか内科で、思うがまま質問して(笑)先生にいやそうな顔された ことがあるから、余計こわいです・・・(小さいころからわからないことは解決しないと気が すまなかった・・・)
あまり歯医者さんて行ったことがないけど、診察室に入ったら直ぐあのリクライニングシート みたいなのに乗せられて、先生が歯をちょっとみた後、先生の独断(すみません、でも症状の説明と 治療の選択肢を十分あたえられたことがないので、そう感じてしまってます。) でぱぱぱっと何かして、で、ハイ次の患者さんー、ていう流れの病院ばかりでした。 まあ、忙しいのに自分の治療法に関してうるさく説明求められたら誰だって嫌なのもわかりますけど、 もう少し、患者さん個人に時間さいてほしいなあ・・・と思うんですが・・・

> 万が一、その失活剤を入れている封鎖のセメントがとれた場合は、早急に5000倍相当以上の
> アクリノールや大量の水で口をゆすぐとか、早急に歯医者(または外科や耳鼻咽喉科など)
> に受診するようにという注意や、緊急で他の病院へ行く場合の為に、中の使用薬剤の
> 説明などを書いた紙とか渡されなかったでしょうか?
そ、そうなんですか。薬の詳しい説明はなにも・・・。 実はきのう、失活剤を使用中の下の奥歯が痛んで我慢できなくなったので急患で先生に診てもらったんですが・・・ なんか、私には薬が強すぎたみたいで、弱い薬に変えていただきました。 で、更に、上に被せたセメントの真ん中に中まで届く穴をあけてくださり、「また痛むようなときは 楊枝とか尖ったものでここつついてね」と。 てことは、そこから薬品を口腔内に拡散させて、歯内の薬品濃度をさげてねってことね と安易に考えて実行してたんですけど・・・ ブッコチ先生のお話をお聞きしたら「飲み込んだりしちゃよくないんじゃ?」 と、再び疑問。 薬品濃度が低ければ、別に飲んでも大丈夫なものなんでしょうか?
ちなみに、失活剤を使った理由はというと、手ではとりきれない神経の枝葉処置だって言ってました。
(99/02/18)

A266
Re:歯の神経が生きているかどうかの検査 NAPIO先生

はじめまして、開業医のNAPIOと申します。
みなさん「失活剤」ということで虫歯に失活剤を入れ、歯の中の神経を失活させる、と いうように解釈されているようですが、根の中で残った神経の一部(残髄といいますが) のための失活剤もあります。いわゆる根管貼薬剤としての失活剤ですね。 これなら比較的多くの歯科医が使用していますし、朝子さんのコメントからも 辻褄の合う話だと思います。また「弱い薬」というのも失活剤ではないかもしれませんし・・
朝子さん、 もう一度担当医に「根の中に残った一部分の神経を失活しているのか」 「全部の神経が残っており、それを失活させようとしているのか」 尋ねてみてはいかがでしょうか?
(99/02/19)

Q270
神経を完全に取り去るには・・・ Aさん

NAPIO先生、ご意見ありがとうございます。

> もう一度担当医に「根の中に残った一部分の神経を失活しているのか」
> 「全部の神経が残っており、それを失活させようとしているのか」
> 尋ねてみてはいかがでしょうか?
えーと、先生は、残った一部分の神経を失活している、とおっしゃってました。 そこで疑問なんですが、歯神経を殺す場合、手で取りきれない神経を失活させるためには、 必ずしも失活剤を使わねばならないのでしょうか? (すみません、これは単にふっと沸いたギモンです。)
(99/02/22)

A271
Re:神経を完全に取り去るには・・・ NAPIO先生

Aさん、こんばんは。

> えーと、先生は、残った一部分の神経を失活している、とおっしゃってました。
やはり誤解だったようですね。通常、歯科で「失活」と言いますと虫歯等で歯の神経を 除去するために行う「歯髄失活法」を指します。 ほとんどのケースでは麻酔して神経を取りますので歯髄失活法による神経の除去は 何らかの理由で麻酔ができない(あるいは効かない)状態(状況)であるときに行うものです。

> そこで疑問なんですが、
> 歯神経を殺す場合、手で取りきれない神経を失活させるためには、
> 必ずしも失活剤を使わねばならないのでしょうか?(すみません、これは単に
> ふっと沸いたギモンです。)
比較的太い神経は針のような器具で除去していきますが、歯の神経は途中で枝分かれして いたり、器具が入らないくらい細いものだったり非常に複雑な形態をしています。 そういった器具が使えないところを薬剤で失活させるわけです。 根管治療に使われる薬の多くは消毒作用の他に歯髄(神経)失活作用があります。 失活された神経は別の薬で溶解したり、乾酪壊死(ミイラ化)して通常は組織学的に安定した 状態になります。
特に残った神経が炎症を起こしている場合、何らかの方法でその神経を取らなくてはなりません。 そういった場合に用いる治療法の一つが薬による神経の失活だということなんです。
(99/02/22)

A272
横槍ですみません ブッコチ先生

> > えーと、先生は、残った一部分の神経を失活している、とおっしゃってました。
> 比較的太い神経は針のような器具で除去していきますが、歯の神経は途中で枝分かれして
> いたり、器具が入らないくらい細いものだったり非常に複雑な形態をしています。
> そういった器具が使えないところを薬剤で失活させるわけです。
> 特に残った神経が炎症を起こしている場合、何らかの方法でその神経を取らなくてはなりません。
> そういった場合に用いる治療法の一つが薬による神経の失活だということなんです。
横槍ですみません。 だとすると、最初の投稿で書かれていた(↓)状況と 当の歯科医師が選択された処置法に何か、矛盾が生じないでしょうか?
_______________________________________________________________________________
>最初にレントゲンで、神経が生きているかどうかチエックしていただいたところ、
>先生は「ま・・・・・・まだ生きてる・・・!!」と驚かれ(笑)、
>「新しい詰め物をする前に、この神経は抜いておきましょう」
>とおっしゃいました。
(99/02/23)

A273
Re:横槍ですみません NAPIO先生

プッコチ先生、こんばんは。
始めに少しこの掲示板の趣旨から外れてしまうことをお許し下さい<管理人さん

> 横槍ですみません。
> だとすると、最初の投稿で書かれていた(↓)状況と
> 当の歯科医師が選択された処置法に何か、矛盾が生じないでしょうか?
> 最初にレントゲンで、神経が生きているかどうかチエックしていただいたところ、
> 先生は「ま・・・・・・まだ生きてる・・・!!」と驚かれ(笑)、
> 「新しい詰め物をする前に、この神経は抜いておきましょう」
> とおっしゃいました。
確かにこの部分は矛盾しておりますね。(^^; 
レントゲンでは歯髄が失活していることは鑑別できても生活しているという 診断はなかなか難しいのではないでしょうか?

ただ、アンダー充填で根充剤より先の部分の根管内歯髄が生活反応を示すことは 臨床上たびたび経験することです。そしてなにより失活抜髄法の途中で齲窩を一部解放 するというようなことはまずあり得ないことですし、残髄の処置でフレアアップが 生じた場合では手段の是非はともかく根管を一部解放するということも比較的 ポピュラーな手法ではないかと思いました。 それ以外には生活歯髄切断がなされた歯ということも考えられるでしょうが 掲示板では得られる情報は限られていますので「生活歯」「断髄」「残髄」と 考えられる状態を並べてみるとなかなかこうだと言い切れないように思うのです。
ですから朝子さんにもう少しそのあたりのお話を詳しく伺いたかったわけです。
            ### NAPIO ###

(99/02/23)

A275
Re:横槍ですみません ブッコチ先生

NAPIO先生、早急なるレスありがとうございます。

> 確かにこの部分は矛盾しておりますね。(^^; 
> レントゲンでは歯髄が失活していることは鑑別できても生活しているという
> 診断はなかなか難しいのではないでしょうか?
> ですからAさんにもう少しそのあたりのお話を詳しく伺いたかったわけです。
はい、十分、納得しました。 ありがとうございました。(^。^)
最後に、NAPIO先生も、書かれていますように、或いは、私が、別トピックスで 立ち上げて患者さんらにお願いしてますように、ネット上の相談や回答は、本当に難しくあり、そして、案外、責任も重大であると 実感し、教訓となりました。
(99/02/23)

A276
その後、どうなりましたでしょうか? みなち先生

> そこにも書きましたが、奥歯はあいかわらず痛いです(ToT)。
> 明日予約がはいってるので、先生がこの痛みを何とかしてくださることを祈ります・・・
その後、どうなりましたでしょうか?治療が進み痛みが取れていると良いのですが、、、
フォロー側の話しはかなり複雑になっていますが、 お気軽に現状をお知らせ願えればと思います。
(99/02/23)


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